2012年6月28日木曜日

星に願いを



そうか、もうすぐ七夕か。
近所でも笹が飾られていた。

「背が伸びますように」
私が子供の時に書いた願いは毎年これだった。
玉川カルテットと同じである。
小学6年の時でも、見た目は1〜2年生くらいの
チビ&やせっぽっちだった。

あれは小学5年の七夕の頃、
近所の同級生のMちゃんと、
星の観測を我が家のベランダで行っていた。
トイレからもどってきたMちゃんは、星を眺めながら
「あ〜あ。生理になっちゃった。ふぅ〜」
とアンニュイなため息をついた。
Mちゃんは大柄で、小学5年にして
すでに50歳くらいのおばさんの
ムードがある子だった。
そんなことを言われても、おこちゃまの私には
夜空の星と同じくらいに未知の世界だ。
しかし、あまりにもあたり前に言うので、
そんなに驚いたりしてはいけないのかと思い、
「ああ、そう・・ふぅん・・」と
私も視線は星に向けたまま、
なんとなくアンニュイな受け答えをしてみた。
大きくなりたいと思っていたのに、
成長するって、なんかコワイような気もした。

現在、私はちょうど日本人女性の平均身長だ。
願いは、まあ一応叶ったということになる。
もし今、短冊を渡されたら、なんて書くかなあ。
Mちゃんはどうしているだろう、
年齢のイメージに追いついた頃だろうか、
あるいは「更年期がねえ・・ふぅ〜」と
ため息をついているだろうか。

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