2012年6月12日火曜日

スパイスレシピ実践レポート1


粉にまみれてヨォ〜(三橋美智也の"達者でナ"のメロディで)。
というわけで、ここのところ、私はどういうわけか
粉にまみれております。
もちろん、先日お伝えしたように宗教的にはスパイス教に入信したわけですが、
まずは意外にもお菓子からいってみようかな〜と。

で、パン・デピスを作ってみた。
デピスとはエピス=フランス語でスパイスの意味。
これは実にいろんなレシピがあるのですねえ。
スパイスは、シナモン、ショウガ、アニス、
カルダモン、ナツメグ、クローブなどの中からの組み合わせ、
粉は薄力粉だけのレシピもあれば、準強力粉を加えるもの、
ライ麦粉が入るもの等。
スパイス液のようなものを前日に作って寝かせるだとか
具材を何も入れないものもあれば、ナッツやドライフルーツを入れたり。
ハチミツがびっくりするくらいいっぱい入るのは共通している。
安くないのよね〜ハチミツ。
お菓子って最後までどうなるかわからず、
大失敗もアリエールなので、リスクが大きい。
だから、(一般向けの)お菓子の本を作る時は特にレシピに神経を遣う。
この配合で本当に大丈夫か? この説明の仕方で理解できるか?
ニュアンスが正確に表現できているか? などなど。
それでもやはり、いざ作ってみると、
いろんな「?」が出てくるのがお菓子というものなんですよね。
失敗も含め、ある程度経験を積むしかない。
が、一般家庭でいったいどれくらいの頻度でお菓子を作るか。
趣味でないかぎりは、かなり少ないのが現実でしょうね。

私も最近ほとんどお菓子を作っていなかったので、
腕がだいぶ鈍っていました(って前はできてたのか?いつ?)

素焼き?のパン・デピス。チッ、表面焦がした。
生地はパサつき気味。これだから素人はダメね。



クルミ、日向夏の皮の砂糖漬け、
チョコのくだいたものを入れ、表面はアプリコットのジャムをぬった。パン・デピスというよりただのパウンドケーキか。しかしバターは入っていないので
リッチさはない、中途半端。

シェフたちが作る美味しいパン・デピスの味を知っている
アタクシにとって、わがパン・デピスの味は、残念無念。
どなたか、ぜひご教授下さい〜。

気分をかえて、逆に軽いタッチでいってみるか〜、と
次に作ったのはスパイスシフォンケーキ。
10年以上作っていなかったが、こちらは成功!
はーん。なるほどね。商売やるならこっちのほうが
ずっと楽だね、一度コツをつかめば易しい。
味のバリエーションも出しやすい。
ふわっと軽いイメージが万人受けする。
(しかしシフォンケーキって植物油結構入るのですよ。
更に生クリーム添えたりもするし。蒸しパンと同様、
ヘルシーぶっているが裏切られるのだ)

あーあ、表面の皮がはがれてしまって見た目キレイじゃないけど、
ちょいと削ってととのえればキレイになるので大丈夫、と言い訳(汗)。
キャラウェイシード、シナモン、クローブ、カルダモンを入れた。
ムクッとした弾力としっとり感、口溶けの良さ、鼻に抜けるスパイスの香り。















勢いづいた私は、オーガニックのニンジンでマフィンを 作ってみた。スパイスのサンプルに、オレンジの皮のパウダーがあったのでそれを入れて。
クミンやキャラウェイなんかでも
よかったかもしれないけど。
うーん・・・マズイ。なんかえぐみを感じる。
元々、参考にしたレシピが、甘さ控えめヘルシー系。
このたぐい、怪しいレシピが多いよね。
やっぱりさ、お菓子はしっかり甘いほうが美味しい。
かといって、ただ砂糖増やせば美味しくなる
とも思えない。自分の腕は別として(ホントは別に
できないけども)何か根本的に違う気がする
(あくまでレシピのせいにする)。
野菜のお菓子で本当に美味しいものを作るのって
かなり難しいのではないだろうか。

バナナのような甘さの強いものならわかりやすい味に
なるだろう、というわけで、バナナのマフィンも作った。
やや重たくはなるけど、やはりこっちのほうが
美味しい。スパイスはシナモンを使用。
しかし個人的にバナナはさほど好きじゃない、
「なべちゃんはね、バナナを半分しか食べられないの、
ほんとだよ」なのだ。
じゃ、作らなきゃいいじゃんね。


バナナの口直しをしたいな、と
もはやスパイスとは関係なくなってきて、
クランベリーと豆乳入りマフィンを制作。
まあ普通に美味しい。


























さて、私はいつまでお菓子を作り続ける気なのか。
この熱狂ぶり、やはり信者そのものか。
いや、すでにスパイスから離れているので
スパイス教ではなく今は菓子教信者だ。
何言ってるんだろうか、ぜんぜんおもしろくない。
近所で採れたフレッシュのブルーベリーが
売られていたので、ついついパウンドケーキを
作ってしまい、それも載せてみた、だけでした。
















はい、では次に料理部門に移ります。
ほとんど作ったことのない、インド風チキンカレーに挑戦。
多種のスパイスをミックス。
わずかな量を取り出したりはかったりするのに、
マドラーの先が便利と気づく。(100円ショップで売ってます)
玉ネギを飴色になるまで炒め、スパイスも炒めて・・、
あ、その前にチャツネも作りましたよ。
チャツネのレシピは、以前に
池尻大橋「レストラン ムッシュ・ヨースケ」の
松島シェフより直伝で教えてもらったものをベースに
少しアレンジ。リンゴや柑橘類、レーズンを
酢や砂糖などで煮込んだ、このチャツネがあれば、
市販のルーで普通に作ったカレーに入れるだけで、
ぐーんと美味しくなるのだ。

レストラン ムッシュ・ヨースケ
http://www.yosuque.com/


ライスもインディカ米を使い、
ターメリックで染めて。
ピクルスも作って。
カレーは寝て待て、
だろうから1日置いて。
さぞかし旨いじゃろ〜と思ったが、
うーん・・・まずまずだなあ。
お菓子と違って料理は
大失敗ということはあまりないのだが、
なんだかなあ〜コクが足りない。



悔しいから今日もまたカレーを作った。
こちらは、カシューナッツペーストを
入れるもの。寝て待てず、試食。
(試食の量か?これ)
昨日のカレーより美味しい。
しかしまだ満足しない。
修業が足りんのだね。

スパイスの道はまだまだ続く・・・・。




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