迷惑メールに分類されずに時折入ってくるおかしなメール。
今日来たのは「慢性的な肩こりも自分で治せる!」というもの。
中身は実に怪しい、アドレスをクリックしたらどんな世界が待っているのか。
もちろんスルーするが、しかし違う意味でコワイなあ、
なぜ私が慢性的肩こりに悩まされていると知っているのだ?
偶然とは思うものの、何かしら情報が漏れているとしたら、憂鬱だ。
会社員時代は会社のすぐ近くに整体の治療室があり、
肩こりに限らず体調がどうにもすぐれない時にはそこに駆け込んだものだが、
昨年、久しぶりに電話したら、つながらなかった。
最近になって別の人とたまたま整体の話題になって、その話をしたら、
「あら、あの先生は業界で神の手と言われて有名よ」とのこと。
へぇ。ゴットハンドにお世話になっていたのか、私は。
古びた小さなマンションの一室で、夫婦で営んでいた。
私はご主人にいつもやってもらっていた。
施術の後、お茶をいただくのだが、一緒に必ず足湯を勧められる。
しかしそのバケツサイズの簡易型足湯には入浴剤が入れられており、
明らかに使い回し・・・足ふきタオルも・・・
こういうものを、さして気にしない人と受けつけない人がいる中、
私は「本当は嫌だけども断れない」タチなのであった。
シチュエーションはまったく違うが、
武田百合子のエッセイ『牛乳』(ことばの食卓)で、
彼女が子供の頃、道端で会えば抱き上げられる不気味な牛乳屋のお兄さんに対して、
“怖くて、何だか、自分からどんどん行って、抱かさかった”
という一文がある。
その気持ちが、わかる。
足湯はまあナンだが、先生の腕は確かに良かった。
が、ご高齢のため、引退したのだそうだ。
残念だなあ。
とはいえ、仕事の疲労の蓄積と運動不足で私の首肩は限界。
家の近所のカイロプラクティックに行った。
ここには過去2回ほど行っている。
初訪問の際、いきなり上半身脱いでと言われ、
あやうく「ひょっ!?」とおかしな声が出そうになったが、
素っ裸になるのではなくて、手術着のようなものを素肌に着ろということだった。
背中の中心がマジックテープの開閉式になっており、
そこを時折少し開いて背骨の曲がり具合を見るのである。
ここの先生も開業して30年以上、おそらく腕のある方と思うが、
カイロは最後にバキバキをやられるのが恐ろしい。
特に首をやられる瞬間は締められるニワトリになった気分、
グェーコッコー!!と心の中で叫ぶ。
今週は免許の書き換えにも行ってきた。
会社員時代は週末しか行けないので試験場だったが、
今は平日に行ける&警察署が歩いて行ける距離のため、初めて警察署で体験。
この場合、顔写真は事前に撮影して持参する。
試験場で一瞬にして撮られいつも残念な仕上がりになるのと異なり、
ゆっくり顔を作って撮れるのだから有利である(なんだ、有利って)。
加えて、今どきの証明写真ボックスのプリントの早さに感心したが、
自分の顔の老けように愕然とする。
5年前の免許証写真の残念さとはまた別種の残念さである。
100円上乗せで美肌補正のようなモードがあった、
ケチらずそれを選ぶべきだったか。
昨秋、老眼&乱視のメガネを作った際に、
免許書き換えの検査では遠方用メガネがないと確実にダメだと言われたので、
仕方なくそれを作り、持参した。
が、警察署での視力検査はかなりあっさりしたもので、
そしてなぜかこういう時、負けず嫌い的な性格が出て、
ついつい必死で(一番小さい字は半ば勘で)読み取ってしまう。
はい合格ですね〜となり、メガネの出番なし・・・。
ギリギリでも見えているに越したことはないが、
しかしどうもこの頃、あらゆる場面で自分の老人力がそしてなぜかこういう時、負けず嫌い的な性格が出て、
ついつい必死で(一番小さい字は半ば勘で)読み取ってしまう。
はい合格ですね〜となり、メガネの出番なし・・・。
ギリギリでも見えているに越したことはないが、
一段と高まっていると感じることが多い。
この能力、果たしてどれくらいの可能性を秘めているのだろうか。
この能力の恐ろしいところは、引き出したり磨いたりの努力なしに
勝手にパワーアップしていくところである。
そろそろ衣替えの時期、
クリーニングに出すものの仕分けをしていたら、
パンツのポケットからこんなものが出てきた。
傘立ての鍵、か。
さて、いつどこに置き忘れたのだろう。
どんな傘だったのか。
私は傘というグッズに興味がない人間で、
そのためまともな傘を持っておらず、
これではいかんと思って何か1本最近購入した、
それをなくしたのだ、という気がしてきた。
しかしどんな傘か、まったく思い出せない。
じゃあそれは妄想か。じゃあこの鍵は何なのか。
どんなに思い出そうとしても、すべては霧の摩周湖。