知らずにたまたま発見し、おお〜なつかしい!!とは思ったが、
後々まで影響を受けた番組というほどの思い出はない。
似たようなタイプなら「奥さまは魔女」をよく見ていた。
この仕事をするまでフランス料理のフの字も知らなかったが、
そうした「テレビで見た」というレベルでの初めての出会いを
今一度振り返ってみると、
はっきり覚えているのは「料理天国」
そしてドラマ「ちょっとマイウェイ」だ。
料理天国はいつもフランス料理というわけではなかったが、
芳村真理のハイカラムードや、スポンサーのサントリーのワインや洋酒、
辻調の先生たちのイメージにより、
私の記憶には西洋料理の番組という刷り込みがされている。
龍虎はいつも気張ったスーツを着込んで黙々と食べているだけなのに
何かVIP扱いされており、ズルイと思っていた。
「ちょっとマイウェイ」
フランス料理がどうのということを別にして
とても好きなドラマだったのだが、周囲に聞くと
見ていたという人は意外と少ない。
なぜなんだ? おもしろい裏番組があったのだろうか。
確かあれは土曜の夜9時からだった・・・ハッ!!
「Gメン'75」ではないか!!
(と、ここでしばしネットで調べる)
ちょっとマイウェイは1979〜1980年放映だそうだ。
私はGメン'75もかなりの頻度で見ていたので、
この年だけはちょっとマイウェイを見ていたのだな。
む? 料理天国も土曜の夕方だ。
するってーと、私の子供時代の毎週土曜は、
料理天国→まんが日本昔ばなし→クイズダービー→8時だヨ! 全員集合
→ちょっとマイウェイ(通常はGメン'75)
と、ひょっとしてテレビ三昧か。
夕飯はいつ食べていたのか?
我が家は食事中テレビを見る習慣がなかったので(ダイニングにテレビがない)
料理天国とまんがの間か。
あるいはもう高学年なので、さすがに昔ばなしやドリフに夢中にはなっていないか。
そのへんははっきりしない。
大人になってから、「うちは親が厳しくてドリフは見せてもらえず、
NHKだけだったよ」なぞというインテリな家庭に育った友人が若干おり、
いかに自分の幼少期が低俗であったか思い知らされるが、
もうやり直せやしないのさ。ハハハン。
何ならついでに言うが、9時のドラマ枠の後は、
週末なんだから無礼講でいいじゃんというノリで
低俗の極み「ウィークエンダー」を見てみたかったのだが、
さすがにこれは禁じられていた。
(なのになぜ、クインシー・ジョーンズのBGM&新聞によりますと〜、
桂ざこばの語りが頭に浮かぶのか?おかしい)
ちょっとマイウェイは、落ちぶれた西洋料理店を、
一家の末娘の桃井かおりが中心となって立て直す物語で、
訳ありのさすらいシェフみたいな役が緒形拳、一家の末娘の桃井かおりが中心となって立て直す物語で、
桃井の親友が研ナオコ、桃井の姉が八千草薫と結城美栄子、
親戚で信金勤務の神田正輝などが出てくる。
岸本加世子と左時枝演じるウエイトレスが
今でいうところのメイド服?のような格好をしており、ちょっと憧れた。
ものすごいユルユルとした話し方ながら
自分の意志をしっかり通す桃井と、
いつもやられっぱなしの頼りない神田の掛け合いがおもしろかった。
そして、息を吹き返した厨房から美味しそうな料理が次々登場するのも魅力だった。
ユーチューブで探したら、あったあった!
そうそう、パルとかいうグループの主題歌「夜明けのマイウェイ」、
これがまたいい歌だった。
当時からペーソスを抱えていた私には
“悲しみをいくつか〜のり越えてみました〜”のフレーズにグッときたものだ。
(2番は“のり越えて来ました”だが、1番は“みました”だった)
当時からペーソスを抱えていた私には
“悲しみをいくつか〜のり越えてみました〜”のフレーズにグッときたものだ。
(2番は“のり越えて来ました”だが、1番は“みました”だった)
そして、今改めて見ていたら、料理指導 石鍋裕と出ている。
へえ〜、クイーン・アリスの石鍋シェフではないか。
知らなかった。
知るわけないね。
ドリフなんぞを見ていた子どもだったのだから。
それから10年程後、毎日どこかのフランス料理店の厨房で
メモ片手に味見しているマイウェイなんぞ。
それから10年程後、毎日どこかのフランス料理店の厨房で
メモ片手に味見しているマイウェイなんぞ。