2015年1月27日火曜日

「フェイス・オブ・ラブ」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

仕事が詰まってくると、どういうわけか映画鑑賞に逃げる。
先週は2本の試写会に行ってきました。
1本目は「フェイス・オブ・ラブ」。



http://www.faceoflove.jp

主演はアネット・ベニングとエド・ハリス。
ストーリー的には、時々うーんどうだろう?と思うのだが、
この映画は、二人のベテラン俳優の演技っぷりと、
アネット・ベニングのファッションそして
自宅のインテリアのシャレオツぶりを見る、という点で楽める。
アネット・ベニング、56歳か。
おしゃれシニア女性にストールはやっぱりマストアイテムなのよね。
特にこの人のような細い人、ショートヘアの人には、
首回りのさびしさや筋シワっぽさを消すのに重宝するし、
ブルーアイズと色を合わせることでぐっと華やかになる。
しかし彼女を見ているうちに、私の脳裏にはなぜだか、
「浜美枝+ピーター+デヴィ夫人」という図式が浮かぶ。


もう1本は「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」。




http://chef-movie.jp

こちらのタイトルロゴ、うちの『シェフ』とすごい似てるのだよねえ。

それはともあれ、こちらの映画、実に小気味よくて、飽きることなく最後まで楽しめた。
すべてのバランスやチョイスがいい。
フードトラックへの着目もいいし、
SNS(使いこなす人と遅れている人との差や、活用のメリット・デメリット含め)、
ラテン文化(本物のミュージシャンを起用したラテン音楽、
マイアミのキューバ料理、飛び交うスペイン語)。
シェフと料理評論家との関係性、あるいは父と息子との関係性といった人間模様、
そして何よりジュージューカリカリのシズル感がそそられます。
出ている女優がみんな色っぽいのもええですな。


追伸
映画とはまったく関係ないですが、代官山蔦屋書店さんにて
“2014年料理本ベスト30”が展示されておりまして、
『SPICE CAFEのスパイス料理』が13位だそうです。
見に行かなくちゃ。

http://www.anonima-studio.com/news/news-20150120/








2015年1月18日日曜日

軽井沢→ストレッチ

昨日は仕事で軽井沢へ行ってきた。
新幹線のおかげで東京からあっちゅーまですねえ、軽井沢。
時間ギリギリで、大宮から飛び乗った。
そこは指定席、私は一駅だけなので自由席、いくつもの車両の通路を通り抜ける。
よくある話だが、ホント、指定席はかなりびっしりの乗客(外国人客多数)
しかし自由席はガラガラである。皮肉なもんですなあ。








近いのに、軽井沢は雪景色。
そして、駅前のアウトレットモールのでかさにおののく。
昨年、増床して国内最大級になったらしい。
もし、一番奥の店まで行ったら、歩いてもどってくる途中で凍死しそうだ。
チラチラっとのぞいてみると、80%引きで売られている服もある。
服の原価って、いったいいくらなんだろうかな。
結局何も買わず。

↓こちらは生活雑貨の店でアウトレットではなかったけれど、



私が編集を手がけた『SPICE CAFEのスパイス料理』や
『アメリカン・アペタイザー』が置かれているのを発見。
うれしい。他にもアノニマ・スタジオの本がいろいろありました。

仕事はホテルブレストンコート“ユカワタン”の浜田シェフのインタビュー。
そちらとは関係ないのだが、いま、マンダリンオリエンタル東京にて
期間限定で開かれているデンマークのレストラン「ノーマ」。
蟻を食材として使うことでも知られているが、
オープン前に日本国内で “いい蟻”を探していると聞いていた。
結果、ここ長野の蟻が選ばれたんだそうだ。
どのように “いい蟻”なんだろうか。

仕事の後、ホテルと同じ星野リゾートのハルニレテラスに寄り、



丸山珈琲でコーヒーを飲んだ。
フレンチプレスならではの、オイルが浮かび、濁った水色のコーヒー。
まろやかで、しかし余韻はそんなに感じなかったな。
寒さで味覚が鈍っていたのかもしれん。



雪の姿はないが底冷えのする東京にもどり、
家に着くと、投げ生けておいた梅の花がだいぶ咲いていた。
春は遠いんだろか、近いんだろか。



今日の午前中は、近所にできたヨガスタジオへ体験に行ってきた。
講師によってヨガ以外のピラティスや軽い筋トレなどのプログラムもあり、自由に選べる。
私が受けたのは、ストレッチで身体のバランスをリセットするもの。
まだこのスタジオはあまり知られていないようで、
受講者は私と、50代くらいの女性の2人だけだった。
脇腹や骨盤まわり、内モモなど、
日頃デスクワークで凝りかたまった部位をのばしていく。
はぁ〜もう見事にカチカチだ。
片方の腕で十字に抑えつけた自分の二の腕が鏡に映る。
それはまるで孫を抱く欧米人の老婆のよう(妙に白くてブヨブヨの意)。
いったいいつからこんなふうになったのだろうか。
少年みたいと言われていた身体はいずこへ? 
少年と老婆、どっちも嫌ですがー。
終了後、もう一人の女性は「生まれ変わったようにまるで違う!」と
身体がリセットされたことを喜んでいた。
ストレッチ教に入信したようである。
続いて私も何か気の利いたコメントを、という雰囲気漂う中、
しかしどうしても「生まれ変わった」感はないもんで、
「ねー」とよくわからない相槌を打つ。
とはいえ、私も入信することにしましたよ。
好きな時に月4回通う会員に。
目指せ、少年と老婆の中間! (どこなんだそのポジションは)

帰り道、身体が少しだけ軽くなったような感じ。
ふと前方の車道に目をやると、
メジロが死んで転がっていた。
そこに、ムクドリだか痩せた鳩だかよくわからなかったが
大きめの白灰色っぽい鳥が舞い降りて、
メジロをくわえて飛び立とうとした。
しかしすぐに車が来たため、大きい鳥は逃げた。
どうするつもりだったのだろうか。
かわいそうなメジロは、生きている間、
梅の花の蜜をいっぱい吸えただろうか。





2015年1月5日月曜日

明けましてインフル

新年早々、イマイチ縁起のよくないお話で恐縮ですが、
ワタクシ、ただいまインフルエンザ疾患中につき自宅療養中でございます。
始まりは2日、どうも体のあちこちがだる重いような痛いような。
しかし悪寒はなかったので、いつもの首肩こりのひどいやつかな、と。
その体で昼過ぎに親の家を訪問するも、しんどさは増す一方。
コタツでゴロゴロするふりをしつつ、このまま本当に起きれなくなりそうな予感が。
夜には仕事があるからとか何とか呟いて夕方に家を出た。
刺身とカズノコ、漬物などを持たされた。

自分の家に着き、体温を計ると37度。
一番気分が悪くて苦手な温度だ。
インフルエンザは遠い過去に1回くらいしかかかったことがない、
昭和な人間はかかりにくいとも聞くし、
もっと高熱が出るとも聞くのでおそらく風邪だろう。
ナマモノを食べる気分ではなかったけれど、料理するのもしんどいので
もらった刺身で夕飯を済ませ、買い置きの市販の風邪薬を飲んで寝た。

翌朝の3日、寝床で体温を計ると38度。身体の痛みはますますひどい。
うーん、これはひょっとするとインフルかもしれない。

家とは駅をはさんで反対側にある、休日急患診療所をたずねた。
徒歩10数分の半端にそこそこある距離、坂道もあり体にこたえる。
9時からの診療で私が到着したのが9時半。
混んでいるかもしれないとは思ったけれど。
診療所の外にまで人があふれているではないか。
扉を開くと、下駄箱に入りきらない靴で三和土はあふれかえっている。
(厳密に言うと、この写真は帰り際に撮ったので、だいぶ減っている状態。
着いた時は隙間部分が一切見えず靴が重なり合っていた)


ファミレスのウエイティングシートのように自分の名前を書き込むと、
ああ恐ろしや、私は65番目。
いったいどれくらい待たなければならぬのか。
すでに緑色のビニールスリッパは一つも余っておらず、
靴下でフロアを歩かなければならない。
長椅子もすべて埋まっていて座れない。
冷たいやら気持ち悪いやらで、
どうしたってマイケル・ジャクソンっぽい感じの動きになりますわね。
幼い子を抱いたお母さんで、裸足の人が一人いた。
よほど慌てて来たんだろうか。
しかし冬の朝、起きてまず一番に靴下をはく私にとって、
たとえ財布は忘れても靴下をはき忘れることはあり得ない。
スリッパがあったとしても、素足にビニールスリッパもキモいではないか。
ひょっとしてビョークのつもりなのか?

近所にカフェでもあればそちらで30分くらい過ごしても問題なさそうだが、
あいにく周囲は住宅地で店はない。
しばらくのダンスの後、どうにか長椅子に空きを見つけて座り、
足を浮かせた。
待合室はどういうわけか暖房がイマイチ効いておらず、
私も他の人たちもコートを着たままだ。
みんなマスクをして虚ろな目をしている。本当にスリラーを地でいってる。
患者は幼い子供か、20〜40代くらいの男性が多く、意外と老人は少ない。
「インフルエンザだと思うんですけど、それでも待たされるんですか?」と
ヒステリックに受付で苦情を訴える若い女子。
気持ちはわかるけどね、ここに来ている人の大半がそうなのよ、
待つしかないのよ、そう、ちゃんと順番守らないとね、
君は寒くなり始め〜、君は麻痺させられる〜
‘Cause this is thriller, thriller night〜♫
私を含むスリラー集団が虚ろな目で彼女を見つめる。

耐え難きを耐えること1時間半、ようやく私の名前が呼ばれた。で、お見事A型当選と相成ったのである。(市販の風邪薬を飲むと熱は下がるがインフルの回復を遅らせてよくないそう)
5日間飲むタミフル、今日は3日目。
熱は下がったが、喉の痛みや鼻づまり、体の痛みはまだある。
本日からは仕事をスタートさせないとアカンので、
とりあえずあさってまでは人とは会わずに自宅で仕事。
(どうか、親にうつしていませんように)
食欲はあるのだが、どうも味覚がおかしくなっているので、
イマイチ美味しく感じられないのもツライところ。
さんざんなお正月だったが、
2・3月は仕事の予定がかなり詰まっているため、
今のうちにインフルやっておいてよかったと思うしかない。


みなさんもどうぞお気をつけくださいませ。
休日急患に行く際にはマイスリッパと膝かけのご用意もお忘れなく。
もちろん靴下ははいておくこと。