2012年4月1日日曜日

ピカピカの

あなたも私も。彼も彼女も。
その人もこの人も。
あんな人だって、
みんなピカピカの1年生だった。

担任の先生はなぜか涙ぐみながらキャベツの千切りを食べてみせたので、
ああ、先生もホントはキライなのに無理しているんだな、悲しませちゃいけないと思った。
大人になってから先生に再会する機会があり、その時のことを聞いてみたら、
「子供がキライなものを無理矢理食べさせなければいけないのがかわいそうに思って」いたんだそうだ。


結局、"すちわです"にはならなかったが、
そもそも"すちわです"が何なのか、おそらく
よくわかっていなかっただろうし
"すちわです"になりたいと思っていたことなど覚えていないが、
確かに私がピカピカの1年生になった時があった。

体に合わない重いランドセルに子供はウキウキするのに、
大人はちっぽけなことさえ、背負わされたと
舌打ちするのはなぜなのだろう。

大人だって毎年春はピカピカの1年生だ。
あなたも、私も。

とりあえず、ウキウキすればいいのだ。うん。


入学式の夜、父親に「どうだった学校は?」と聞かれ、
「担任の先生はゴミ山先生って言うんだよ」と報告した。
本気でそう思っていた。小宮山先生ごめんなさい。



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