そういうことも、購入前までは好きになれなかった。
つまり、ケータイは電話、目覚ましは目覚まし時計が担当であり、
何もかもケータイで済ませてしまったら、目覚まし時計の立場はいったいどうなるのだ。
目覚まし時計には目覚まし時計の人生がある。
彼らはそれだけを生業としているスペシャリストであるのに、その先達を敬うことなく
「あ、オレ、アラームとかもあるんで、やっときますから大丈夫っすよ」と
いとも簡単に奪ってしまっていいのか。
彼らは就職難に陥り、やがては存続の危機となるのではないだろうか。と、目覚まし時計擁護派であるにも関わらず、
ある時、何となくケータイを試したら、そのまま習慣づいてしまった。
なんたる自堕落。薄っぺらなポリシー。情けない。
わが目覚まし時計はいつの間にか息絶え、
うっすらホコリをかぶっていた。
かわいそうに、ごめんよ!!
私の目覚まし時計はLEXONのもの。
わりに男の子っぽい都会的なデザインなので私の趣味ともちょっと違うのだが、
(だからといって乙女っぽい田舎風デザインが趣味ということもないのだが)
これを選んだ理由は、自分で好きな音楽を録音し、
それを目覚まし音にできることだった。
目覚まし時計擁護派と言いつつ、ピピピピだのリンリンだの、
あの単調な繰り返し音は苦手、毎朝腹立たしく起きるの、イヤだ。
(ん?ホントに目覚まし時計派なんだろか、よくわからなくなってきた)
おそらく電池を交換したら目覚まし時計は息を吹き返すだろう。
ボタンがいろいろあって再設定の仕方がおぼつかないので、
しまっていたトリセツを引っ張り出す。
ああ、そうだった。
この時計のトリセツのお粗末さが尋常じゃないのだった。
A4のプリント1枚の箇条書きに、なぜかイラストがすき間につけ足したような手書き。
どうだろうか、このイラスト。
何かこう、イラっとさせられやしないか?
私でももう少しうまく書けるぞ。
バッタもんじゃんって感じだが、
しかし正規の外国語版も同封されており、
そちらはちゃんとした印刷物でイラストも当然いたってまともだ。
無理して立体図なんかにせず、平面にすれば良かったじゃないか。
ってか、元々のLEXONの絵は平面であり、
これをトレースすれば済むことだ。
歪んだ炊飯器みたいに描かれていることを
デザイン命のLEXON本部が知ったら、どう思うだろう。
他にも、通販で買った安物の雑貨類などのトリセツに、
同様のタイプが時折見られる。
プロのデザイナーやイラストレーターに依頼する費用がないのだろうけど、
社内に誰か一人くらい、絵心のある者はいなかったのだろうか。
手で描けなくても、今どき、パソコンのお絵描きソフトでも何でもあるじゃないか。
更には印刷代削減のためか、コピーのまたコピーみたいな、
字がよく読めないようなトリセツもあるのだ。
トリセツも立派な媒体なんだからね、
なめずにちゃんと作ってもらいたいものです。
電池を入れ替え、奇妙なトリセツ図解を我慢して見つつ
リセットし、無事、息を吹き返した、わが目覚まし時計くん。
iPhoneなんかに浮気したアタシが悪かった。
明日からはまた君に頼むよ。
追伸
そうして今朝、久しぶりの目覚まし時計でさわやかに起きるつもりだったが、
音楽に混ざってブチッブチッとノイズが・・・やっぱバッタもんかしらん?
起きてから、寒さのあまり、エアコンとミニヒーターを同時につけ、
電気ケトルで湯を沸かしつつ電子レンジで豆乳を温めたら、
バーンッとブレーカーが落ちた。
おかげで家中の家電のタイマーがチカチカ状態に・・・。
個々のトリセツを見なければ、どうリセットするのかわからん。めんどー。
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