2012年12月9日日曜日

¿書き順?

テレビをつけたら、漢字の書き順クイズみたいなことをやっていた。
そうそう、小学校で新しい漢字を習う際、
マス目ごとに一画ずつ足して1つの漢字を完成させる
書き順ノートみたいなものがあったっけ。
一画ごと色鉛筆で替えるという方法も。

当時6年間、習字を習っていたけれども、
書き順が怪しいものが結構あるような気がする。
間違っているとわかっていても直せないのが「右」だ。
右は、ノを書いてから一を書くのが正しい。
もともと字の成り立ちが、ノの部分が手で一の部分が腕をあらわすらしく、
左の場合はその逆でノが腕で一が手。
手から先に書くのがルールなんだそうだ(その理由は知らない)。
わかっちゃいるのだが、どうしても左と同様に、一を先に書いてしまう。
いきなりノを書くのって、なんか勇気がいるというか、バランス難しくないですかねえ?

スペイン語では、疑問文を書く際、頭に逆疑問符の「¿」をつける(文末には「?」)。
スペイン人数人と現地で食卓を共にした時、
私は彼らに「¿」をどういう順で書くのが正しいのか、たずねてみた。
点から書くのか、あるいは縦棒からか、 一番下から上にむけてか?
すると、彼らの答えは人によってマチマチであった。
えっ?君はそう書くの? 私はこうだけど、と一騒ぎになり、
また、そもそも「そんなこと今まで考えたこともなかった」と言うのだ。
¿私の質問はスペインの文字文化に一石を投じたと言えまいか? まいね。

その話の流れで、漢字の成り立ちを披露することになり、
私はメモ帳に絵を描きながら、「川」だの「森」だのを説明。
彼らは「¡へぇ〜おもしろいね〜!」と関心を示した。
調子にのった私は、「人」という字を書きながら、
「はい、みなさんいいですか、人という字は人と人が支えあって」と、
金八仕込みの説明をしそうになったが、ち、ちがーう!!
人という字は一画目が頭と腕で、もう一方は胴体と足なんだと
かの白川静先生はゆーとるじゃないか。 
あやうく間違った日本の文字文化をスペイン人に伝承するところであった。
恐るべし武田鉄矢。いや、金八。


小学時代の家庭学習ノート。
子が予に間違ってるのに、先生直してよ!
こんな物を未だ持っている&
同じことを大人になってもやっている
自分がちょっとキモイ。



川や森の字の変化には納得していたスペイン人だが、
「目」という字を説明したら、これはどうもピンとこないと言う。 
なんでわかんないんだろう? 横の形が縦になったからかな、と
その時は思っていた。

しかし、今ふと思った。
西洋人はくっきり二重まぶたが普通だ。
だから、もし彼らの目を漢字であらわすならば、こうではないか?   














まつ毛がフサフサなので更に右側に「」がつくかもしれない。
自分で思いついておきながら、何となくシャクにさわる。








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