2012年11月13日火曜日

I ♡ GIN TONIC

ジン・トニックが好きだ。
誰が何と言おうと、誰も何も言わないけど、好きなのだ。
苦甘い味&植物系の芳香&炭酸、なんと素晴らしい組み合わせ。
外で飲む時はいつもオーダーするし、家でもよく作る。

以前、取材でバーテンダーに美味しいジン・トニックの作り方を教わった。
ライムをグイグイしぼらないこと(イヤな苦味を出さないようにするため)、
ライム果汁とジン、氷をグラスに入れたら30回くらいグルグルかき混ぜて
一体化させた"タネ"を作り、これを溶きのばすように
トニックウォーターを注ぐこと、注ぐ時は氷にぶつけないように(炭酸が抜けるため)などなど。
すべての材料とグラスを冷やしておくのが理想だが、
家の冷蔵庫(冷凍庫も)にスピリッツを入れるゆとりがないので、
ジンだけは残念ながら常温だ。
あ、ついでの話だけど、我が家の場合、野菜室に醤油やみりん、酢等の
大瓶類を保存している。それだけで結構いっぱいになってしまい、
スピリッツどころか野菜を入れるスペースすら少なくて困っている。
みなさんのおうちではどのように保存しているのだろう?

さて、主役のジンであるが、私個人の好みというか
家で使っているのは「タンカレー」または「ボンベイ・サファイア」。
タンカレーは私にとってのスタンダード・ジン、
洗練されたバランスの良い味、と思う。たぶん。
ボンベイ・サファイアはジンの基本的な原材料のネズの実(ジュニパーベリー)の他に
レモンピールやコリアンダーなど多種の植物を使用しているので、
口に含むと複合的な香りが広がる個性派。
ジン・トニックにせず、そのまま飲んでも旨いタイプだが、
私はお酒に弱いのでダメなのだ。




最近新たにジンメンバーに加えたのが、
キングスバリー社の「ビクトリアンバット」。
これはネズの実の香りが強いが、荒々しいわけではなく、
樽熟によりうっすら琥珀色、トロミ感というかまろやかさがあっておもしろい。




まだ飲んだことがないけど飲みたいなあと思っているのは
「シップスミス」のドライ・ジン。タンカレーやボンベイ・サファイアが
750㎖で1000円台半ば、ビクトリアンバットがちょっと高くて
700㎖2980円くらいだが、シップスミスは約3500円と更にお高いのよねえ・・・。

http://www.sipsmith.com/


昔、スペインのメノルカ島に行った時、
中心地のマオンで造られているジンを飲んだ。
スペインでジンとは意外だが、イギリスの統治下にあった歴史による。
昔ながらの単式蒸留器を使い、穀物ではなくブドウベースで造られているらしい。
島では、ジンをレモネードで割った「ポマーダ」というドリンクが
定番でそれを飲んだので、ジン自体の味がどうだったかはわからない。
少量ながら日本にも入ってはいるようだが。

http://www.xoriguer.es/


そしてトニックウォーター。
まあ、比較的美味しいのはシュウェップスやウィルキンソンだが、
(とか言いながら安い&再栓できるカナダドライ買っちゃったりもするんだけど)
本来の成分キニーネは、薬事法に触れるということで
残念ながら国産品には含まれていない。
キニーネは、ペルー原産のキナという木の樹皮から抽出したエキス。
現地では解熱剤として使われており、
17世紀、スペインでマラリアの予防薬として注目され、
19世紀初頭、イギリスの植民地だったインドで、
キニーネを砂糖で甘くしたトニックウォーターが生み出され、
兵士たちが常飲していたという。
ドライ・ジンの主産地はイギリス、なのでジンと合わせてみたら、
あんれまあ、なんて旨いもんじゃろかこれは、となったわけですな。


2005年くらいから販売されヨーロッパで人気になっている
「フィーバーツリー」という製品がある。

http://www.fever-tree.com/


人工甘味料・香料・保存料は不使用、
アフリカ・コンゴの天然キニーネが使用されているという。
フィーバーツリーとは、キナの木の別名だ(熱病に効く木って感じでしょうね)。

飲んでみたいなあ、と思っていたら、
あれれっ? いつの間に日本でも売っているじゃないか。
今年7月から発売されているんだそうだ。
私としたことが、ぼんやりしておった。
ジン・トニック愛好家失格だ。
資格を剥奪されるかもしれないが、そんな資格は取ってなかったので助かった。






早速試飲。さぞやキニーネの苦味が強いのかと思いきや、
ほぅ〜、わりにやさしい味わいなのね。
細かい泡、上品な甘さで後味がしつこくない。
ナチュラルってこういうことなのねえ。
200㎖で195円とこれまたチトお高いので、ガブガブ飲むというわけにはいかない。
今日はきちんと丁寧にジン・トニックを作ろう〜っていう、
ご褒美な時にご登場いただくとしよう。


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