2012年8月2日木曜日

はだける

あのー。柔道に関する知識がないもので、
おかしな質問かもしれないのですが、
どうして柔道衣というものは、あんなに、
はだけやすいデザインのままなのでしょうかね?
前身頃2つを帯でとめただけで、エリをぐいぐいつかまれたら
すぐにはだけてしまうのは当然ではありませんか。
もっとはだけにくいデザインの柔道衣、考えられないのかな?
考える気ないのかな?
せめて甚平さんというか作務衣みたいにしたらどうなの?
いっそ、つなぎ服にするとか。ダメ?
乱れがひどいと審判が直せって指導する、
選手は帯の下へむりやり押し込むけど、
根本的にきっちり着直さないと無理じゃないかなあ。
あのシーンを見るたびに、中学の不良少年が「ワイシャツ入れろ!」と
生活指導の教師に叱られてしぶしぶ入れているイメージと重なる。
入れても入れてもなんか知らないけど出てきちゃう。
旅館で浴衣着て寝た翌朝みたいに、
帯だけ腰に残っちゃってて気持ち悪くはないのかな。
礼節を重んじる武道なのに、他のどのスポーツより
だらしない格好になるというのがどうも不思議だなあと。

なんとなく、外国人選手のほうが「はだけ度」が高いような。
男子の場合、ロシアのなんとか選手みたいに
ものすごい胸毛ご開帳状態だったりする。
だから、ひょっとするとアレは裏技ではないのか?
つまり、あの毛皮をダイレクトに押しつけられたら、
汗の臭いと相まって、かなりダメージを受けるのではないか?
日本人は不利ではないか?  
それを狙って、あえて増毛している選手はいないか?

ちなみに「はだける」は「開ける」と書き、
目や口を大きく開くことも「はだける」と言うらしいが、
普通そんなふうには使わないですよね。
はだの響きが肌っぽいからか、やっぱり体の前側が見えちゃう現象のイメージだ。

「開ける」という字のイメージで言えば、
自ら率先してはだける「露出狂」という人種がいますね。
何年か前、パリのモンマルトルの裏道を昼間一人で歩いていたら、
私をささーっと追い越して、縦列駐車の車の影に入り込んだ男がいた。
その前を通ると、下半身を指さして見ろ見ろとやっとる。
惜しむらくは、その男はコートを着ていなかったことだ。
ただズボンをおろしている、無防備な幼児みたいに。
スマートさに欠け、変態としての卑怯度が低い。
やはり露出狂の正装としてコートは必須アイテムではないか。
それもきちんとしたトレンチコートでないと。
映画「ふたりのベロニカ」で、露出狂が出てくるシーンがある。
一見するとコートを着た紳士であるのに、突然前をはだけて・・・
このギャップこそが露出狂の真価だろう。
(しかし、この映画におけるこのシーンの意味は今ひとつわからんかったのだが。
まあ、そもそも露出狂自体、理解不能なので、その不条理さにおいて意味があるのか)

知人女性が街を歩いていたら、
派出所の前に立っていたお巡りさんが
「おねえーさーん!!ちょっとちょっと」と呼び止めたそうな。
なんだろうと思ってそばに近寄ると、
内緒の話をするようなゼスチャーで
「社会の窓があいてますよ」
言葉が古すぎることもさることながら、
女の人に使う言葉なんだろうか?
ともあれ、地域の治安維持のため、
お巡りさんはそんな部分も管轄内なのですねえ。


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