2012年3月22日木曜日

ホワイトスティルトンのアップルパイチーズ


昨日、私は東京23区最高峰の山の登頂に無事成功した。
愛宕山である。標高26m也。
そこにある、ナチュラルチーズの草分け的ショップ、
「フェルミエ」の本間るみ子さんに久しぶりに会う。
フェルミエは1986年創業。当時は渋谷にあったが、'97年に愛宕山に移転。
レストランへの卸しはむろんのこと、東急東横のデパ地下や札幌店と展開しながらも、
昔から変わらぬ手作りのニュースレターを発信するなど、
農家製という意味の屋号の雰囲気を失うことのない、
フロマージュへの愛情が伝わってくる店だ。

本間さんはチーズにまつわる本を何冊も執筆されている。
一番売れた本は?と聞くと、辞典のタイプだという。
写真が豊富で、わかりやすく解説され、
1冊あれば事足りると思わせるものが、やはり受けがいいのだろう。
「私個人は、旅のエッセイなどを読むのが好きなので、そっちも
おすすめしたいですけどね(笑)」(本間さん)

行間を読む愉しみ、を知らない人が増えている気がする。
などと、ビジュアル主体の本を手掛けている私が言っても
今ひとつ説得力がないが、インタビュー記事等、
自分なりに心をくだいてきたつもりであるし、そうした記事と
写真との両立をはかりたいと思い続けてきた(いる)。
「これからも、まっとうなものを丁寧に作り続けていって」
と励まされ、うれしかった。 

さて、今回、新たに食したのは、
「イギリス製ホワイトスティルトンのアップルパイチーズ」。
スティルトンは、フランスのロックフォール、
イタリアのゴルゴンゾーラと並ぶ世界三大ブルーチーズだが、
ホワイトスティルトンは青カビをつけないタイプ。
ブルーベリーやレモンピール、マンゴーなどの
ドライフルーツを混ぜ込んだデザートタイプ
として売られている。
アップルパイと名づけられたものは、
パイ生地がついているわけではないが、
ドライのリンゴとレーズンが入っており、
シナモンが表面にまぶされている。
食感はホロホロとして、
味わいはリンゴの酸味がしっかりきいている。
チーズケーキ程はしつこくない。
なので、ついつい、どんどん食べちゃって、
まあ、あたしったらどうしましょうって
一応1回くらい独り言を言ってみるのだけんども、
手は止まることを知らない。



フェルミエ












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