2014年3月20日木曜日

鼻水とミモザ


銀座のスタバに入る。
近くのレストランでの打ち合わせまであと50分程あるのでちょいと休憩。
2階の店内はゆったりしているが、混んでいる。
なんとかカウンターの隅をキープ。
客はひっきりなしにやってくる。
空席を見つけられずにグルグルまわったり、
諦めて階下に下りる人がいる一方、
目の前のゆったりしたテーブル席がちょうど空いて
探すことなくすんなり座れてしまう人がいる。
人生はいつだってタイミングであるなあ。

私のとなりには欧米の中年男性と日本の若い男性。
日本の青年は花粉症らしく、鼻水を豪快にズルズルすすっている。
欧米人にとって鼻すすりはマナー違反、不快きわまりないと聞く。
事実、となりの欧米人はちょいちょい「よかったら」と
ティッシュを青年に勧めているので、やはりそうなのだろう。
青年はそれを断り、持参している鼻セレブティッシュで一応かむが、
30秒もしないうちにまたズルズル。とめどなく生産されているようだ。
あくまで微笑みを絶やさないジェントルマンな欧米人だが、
内心、オゥ〜ノォォォ〜と身悶えしているのではなかろうか。

しかし花粉症の欧米人はどうしているのだろう、
すするのは御法度ならば、延々とかみ続けるのだろうか。
いつも思うが、あの外国人特有のすごい音が失礼にならんというのがわからない。
確かに鼻をすする音も気持ち悪いけれど、
「イェーイ、みんな聞いてくれ」と自慢するかのような鼻かみ爆音も
気分よろしくないけどなあ。
ジョニーが来たなら伝えてよ、鼻かみウルサイと。


家に帰る途中、花屋でミモザを購入。 
これもいつも思うことなのだが、
花屋というのは基本的に贈答を目的とした商品構成になっているため、
自宅用の花は買いづらい。
華やかさ重視で多色すぎるブーケや、
価格ありきで抱き合わされたもの、そして仏花が前面で売られ、
単体で買う場合には店の奥に入って行かなければならない。
私は花が特別に好きとか詳しい人間ではなく、
気が向くと少し買うという感じなので、奥まで入るのは何となく気後れする。
奥にある花は名前や値段が書かれていないことも多く、
豪華な花束を求める人が店員と相談しながら選ぶといったシチュエーションも
多いので、自分好みで1〜2種をさらっと買うには敷居が高いのだ。
駄菓子を1個ずつ選んで買うみたいに、
花も個別で軒先に並べ、1本ずつ好きに組み合わせられたら、
もっと気軽に日々の花を楽しめるのではないかなあ、
と思うのは私だけだろうか。

ミモザは、かろうじて店の入口付近にあったので、買うことができた。
しかし、どれくらい?と聞かれ、
(たっぷり花がついていたので)1本でいいと言うのは
やはり少し気恥ずかしいのだった。

ちなみに、ミモザというのは、本当はマメ科オジギソウに属する植物を指し、
一般的にミモザと呼ばれている黄色い花の植物はマメ科アカシアの一種なのだそうだ。
そんでもって、アカシアと思われている木はマメ科ハリエンジュで
アカシアではなくニセアカシアと言うのが正しい。
西田佐知子の『アカシアの雨がやむとき』や、北原白秋の『この道』に出てくる
アカシアはニセアカシアのことになる。
ややこしいわ〜。

私は過去、花粉症だった時期があるが、なぜか治った。
ミモザの花粉症もあることはあるらしいが、さてどうかな。

花粉症の欧米人はズルズル問題をどうしているのかがどうしても気になり、
先ほどメールでアメリカ在住の日本人に聞いたところ、
「花粉症の人は大勢いるが、その多くが薬を服用しているためか、
 公共の場で鼻ズルズルや涙目な人を滅多に見たことがない」んだそうな。








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