2013年4月12日金曜日

BGMがうるさいBGMにうるさい

昨日の昼、仕事の出先で時間がなく何も考えず適当に入った安い和食店。
蒔絵もどき、赤漆もどきをあしらったチープな内装。
まあ、それはそれでよかろう、そういう価格帯の店なのだから。
だけんども、BGM、これがまずかった。
どういうわけか、オールディーズなのだ。それも結構なボリュームで。
ああ、これぞ古き良きアメリカ!! 
おしぼりを出す着物姿のお姉さん、
あなたはダイアナかキャロルかはたまたルイジアナママか。
脇に置かれた日本酒の瓶、これはバーボンの間違いではないか。
せめてジュークボックス?のボリュームをもう少し小さくしてはくれまいか。
どうしてくれよう、味覚の記憶回路を断たれたかのように
海鮮丼としじみの味噌汁を見てもピンとこず、
箸がすすまない(もったいないから食べましたけども)。

なぜそのような音楽を選んだのか。おそらくは
1 店主の個人的趣味
2 よかれと思って選曲している
3 特に何も考えていない
のいずれかになる気がするが、こうして分析してみたところで、
ようするに“ダメ”の一言に尽きるのだ。
ダメって言ったらダメ、お母さん許しませんヨッ!!
音の暴力反対!!

この店に限ったことではない。
常々、私は気になって気になって仕方がないのだ、
店のコンセプトとBGMのミスマッチが。
グリーンと白木の癒し系ナチュラルな美容院でピップホップとかね。
副交感神経と交感神経どっちに働きかけたいのだ?
先日訪れた炉端焼きの店では、異様に立派なスピーカーからジャズが流れていた。
モダンな炉端焼きであえてジャズでお洒落ね、というタイプじゃ全然ない、
昔ながらの泥臭いタイプの店だ。
店主のあまりにも私的な一面を押しつけられて
気分がよろしくない。

どうも音に対するセンスが悪い店が多い気がしてならない。
そんなことになるならヘタにBGMなぞかけなければいいのに。
スタバはセンスがいいという評判を聞いたことがあるが、
先日入った店ではクラシックがかかっており、
それもブランデンブルクとかの管弦楽で、店の雰囲気にあってなかったけどなあ。
クラシックだったらとりあえず無難、とは私は思わないのだが。
(もちろん同じスタバでも、立地環境や客層等によっては
クラシックがフィットする店もあるだろう)
あるいはそばに座っていた仕事関係の男女の会話がいけなかったか。
女「私、キャビアって食べたことないんですけどぉ〜」
男「ああ、たいしてうまいもんじゃないですよ、しょっぱいだけで。
  クラッカーとかないとね、それだけで食うもんじゃない。
  イクラのほうがまだマシだな」
女「へぇ〜。トリュフも食べたことないんですよ」
男「あー。トリュフね、トリュフは旨いよ」
女「私は鶏のささみが大好き、パサパサってしているのがいい」
さすがの巨匠バッハでもなかなかマスキングできない世界観だ。


ともかく。食と音楽あるいは音との関係の重要性。
このテーマをもっと多くのマスコミが取り上げ、
日本の店舗の音楽センスを向上せねばならん!!と思うのである。

しかし、私がスペイン語のL先生とよく会う、
ドトールの某店、そこのBGMは意外にも悪くない。
いや、なかなかどうして良いのだ。
例えばジョアン・ジルベルトやセルジオ・メンデスあたりの
スタンダードなボサノバが多いのだが、
ワンダ・サーとかクリス・モンテス、ザ・フリー・デザインなんかもあるし、
はたまたケニー・ランキン、ベニー・シングス、
ジャニス・イアン、チェット・ベイカーあたりなんぞもかかり、感心する。
音量も程良い。 

もちろん私の主観としての判断だから、どこが?と思う人もいるだろうけど、
BGMにわりに神経質な私が思うのだから、一般的に見て、
少なくとも違和感を感じて気持ち悪くはならないのでは、と思う。
あとは、これで、コーヒーが旨かったらいいのにね。


昨夜は、神田淡路町の新複合施設「WATERRAS(ワテラス)」の
「cafe104.5」へ、プレス内覧会に行ってきた。
私が仕事でおつき合いのあるブルーノート東京の姉妹店だ。

http://www.cafe1045.com/




自家製シャルキュトリー(ハム、ソーセージ、パテ等)からカレーうどんまで、
クラフトビール各種とともに楽しめる。
エピスリー(惣菜屋)を併設、サンドイッチやスイーツ、
オーガニック食材などのテイクアウトが可能。
本日12日が正式オープンなので、どんなBGMかまだ知らないけれど
母体がブルーノートなのだから、いい感じ、でしょうよ、きっと。
(昨夜はDJが入っての選曲だったので。よく覚えてはいないが
  テリー・キャリアーあたりとかいろいろ)

話ついでに、4月28〜30日はWATERRASの野外スペースで
ジャズのイベント(無料)があるそーです。
http://www.jazzauditoria.com/










0 件のコメント:

コメントを投稿